信州の富士山として地元に愛されている山です。
険しい岩山を修行として登る登山者も。
松本市街地から見ても、一目でその姿を確認できる、山らしい姿をした「有明山」。後方に北アルプスの、常念岳や大天井岳、燕岳など人気の山が控えています。
有明山は、「信濃富士」とか「有明富士」とも呼ばれ、地元の人から親しまれています。
それは姿が富士山にそっくりなのと、観天望気で農作業の目安になった山であることが大きく貢献している。それだけでなく、山の神社の祭神が手力雄命(たぢからおのみこと)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、天思兼命(あめのおもいかねのみこと)で、戸隠山と同じであり、正保年間(1644年〜1648年)に松本藩でだした“国絵図”には「取(戸)放(とっぱなし)山」とあるほど「天の岩戸」伝説が絡んだ霊山でもあるからだ。
険しい岩山であり、修験道場であったことまで戸隠山と同じで、享保6年(1721年)の『有明山開山略記』にある行者たちの登山記録をみても、修験の山らしい峻厳さをみてとれる。
所在地
長野県安曇野市 長野県北安曇郡松川村
標高2268.3M